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コマンドラインで使用できる引用符にも種類があります。
それぞれの引用符には使い分けありますので、今回はそれを紹介します。
■事前準備
実習用に下記環境変数DATEを設定します。
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$ DATE=6月20日
$ echo $DATE
6月20日
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■単一引用符(シングルクォーテーション)
コマンドラインで「'」単一引用符で括った内容は、
すべて文字列として扱われます。
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$ echo '$DATE' ←単一引用符で括ります。
$DATE ←文字列としてそのまま$DATEが表示されます。
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■二重引用符(ダブルクォーテーション)
「"」二重引用符内に変数があると、その変数の内容が展開されます。
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$ echo "今日は$DATEです。" ←二重引用符で括ります。
今日は6月20日です。 ←環境変数$DATEの内容が展開されて表示されます。
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上記のように変数の箇所を展開させたくない場合は、¥(円記号)を使用します。
円記号直後の文字は、すべて通常の文字であるとみなされ、変数が展開されず
そのまま表示されます。
¥(円記号)はエスケープ文字と呼ばれます。
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$ echo "変数\$DATEの内容は「$DATE」"
変数$DATEの内容は「6月20日」
↑¥(円記号)の後ろの「$DATE」は文字列としてそのまま表示されます。
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¥(円記号)は環境によっては「\」(バックスラッシュ)で
表示される場合があります。これは、英語と日本語環境の違いによるもので、
意味としては同じになりますので、「\」(バックスラッシュ)でも
「¥」(円記号)と理解してください。
この説明は
「¥記号を入力すると、バックスラッシュになってしまう」
でも紹介しています。
■バッククォーテーション
「`」バッククォーテーション内にコマンドがあれば、
そのコマンドを実行した結果が展開されます。
また、変数の場合は、変数に格納されているコマンドを
実行した結果が展開されます。
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$ echo "現在のディレクトリは`pwd`" 。
↑バッククォーテーションでコマンドを括ります。
現在のディレクトリは/home/pakira。
↑pwdコマンドが実行された結果が表示されます。
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※pwdコマンドについてはプロ鯖7号を参照
これらの引用符の動作の違いをしっかり覚えておくと、コマンドラインからの入力だけではなく、
シェルスクリプトなどを組む際に大いに役立ちます。
少しややこしい所ですが、これらの違いが分かって、使いこなせるようになると、
一つレベルが上のコマンド入力が可能になりますのでぜひ覚えてください。
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