「本番サーバーのファイルを安全に閲覧したい」
サーバー運用では、設定ファイルやログの中身を確認するだけで、書き換えるつもりがない場面が多くあります。そんなとき
vi で開くと、誤ってキーを押して内容を変更してしまうリスクがあります。この記事では、ファイルを読み取り専用で開く
view コマンドの使い方を解説します。vi や vi -R との違い、less との使い分け、実務での活用場面まで網羅します。viewコマンドとは?viの読み取り専用モード
view コマンドは、vi(vim)を読み取り専用モードで起動するコマンドです。開いたファイルの内容を閲覧できますが、通常の操作では書き込みできません。# viewコマンドでファイルを読み取り専用で開く view /etc/httpd/conf/httpd.conf
[readonly] と表示されます。viの操作(カーソル移動、検索、ページ送り)はすべてそのまま使えます。viewとvi -Rの違い
読み取り専用でファイルを開く方法は2つあります。# 方法1: viewコマンド view /etc/ssh/sshd_config # 方法2: vi -Rオプション vi -R /etc/ssh/sshd_config
| 項目 | view | vi -R |
|---|---|---|
| 動作 | 読み取り専用で起動 | 読み取り専用で起動 |
| 強制書き込み(:w!) | 可能(権限があれば) | 可能(権限があれば) |
| 入力の簡潔さ | viewだけで済む | -Rを忘れると通常モードで開く |
view の方がタイプ数が少なく、「読み取り専用で開く意図」が明確なため、実務では view を使うことをおすすめします。なお、どちらの方法でも
:w!(強制書き込み)を実行すれば書き込みは可能です。読み取り専用モードは「うっかり編集」を防ぐための安全装置であり、書き込み自体をブロックする仕組みではありません。viewの基本操作
viewはviと同じ操作体系です。よく使う操作をまとめます。1. ページ送り・カーソル移動
| 操作 | キー |
|---|---|
| 1画面下にスクロール | Ctrl + f |
| 1画面上にスクロール | Ctrl + b |
| 半画面下にスクロール | Ctrl + d |
| ファイルの先頭へ移動 | gg |
| ファイルの末尾へ移動 | G |
| 指定行へ移動(例: 50行目) | :50 |
2. 文字列を検索する
# 前方検索(下方向) /検索したい文字列 # 後方検索(上方向) ?検索したい文字列 # 次の検索結果へ移動 n # 前の検索結果へ移動 N # 検索ハイライトを消す :noh
DocumentRoot を探す場合は /DocumentRoot と入力します。3. 終了する
# 終了 :q # 誤って編集してしまった場合(変更を破棄して終了) :q!
viewとless/moreの使い分け
ファイルを閲覧するコマンドはview 以外にも less や more があります。| コマンド | 特徴 | 向いている場面 |
|---|---|---|
view ファイル名 |
viの操作で閲覧。行番号表示(:set nu)や正規表現検索が可能 | 設定ファイルの詳細確認。vi操作に慣れている人 |
less ファイル名 |
軽量なページャ。前後スクロール可能 | ログファイルの閲覧。サッと確認したいとき |
more ファイル名 |
前方スクロールのみ。後方に戻れない | パイプの出力を順に確認するとき |
cat ファイル名 |
ファイル全体を一括出力 | 短いファイルの内容確認 |
・設定ファイルを確認する:
view が最適。行番号を表示して特定の行を確認したり、正規表現で複雑な検索ができる・ログファイルを確認する:
less が最適。起動が速く、F キーで tail -f 相当のリアルタイム監視もできる・短いファイルをサッと見る:
cat で十分実務で使えるviewのTips
行番号を表示して開く
設定ファイルのエラーメッセージで「行番号」が示された場合、その行をすぐに確認できます。# 行番号付きで表示する(view起動後に実行) :set number # 特定の行に直接ジャンプして開く(例: 120行目) view +120 /etc/httpd/conf/httpd.conf
複数ファイルを順番に閲覧する
# 複数ファイルを指定して開く view /etc/httpd/conf/httpd.conf /etc/httpd/conf.d/ssl.conf # 次のファイルへ移動 :n # 前のファイルへ戻る :N
本番サーバーでの安全な運用
本番サーバーで設定ファイルを確認する際は、vi ではなく view を習慣にしてください。・vi で開くリスク:誤って
i キーを押すと挿入モードに入り、気づかずに文字を入力してしまう。:wq で保存すると設定ファイルが壊れる・view で開くメリット:挿入モードに入っても
[readonly] なので :w では保存されない。意図しない変更を防げる「E21: Cannot make changes, 'modifiable' is off」が出た時の対処
viewで開いたファイルを編集しようとすると、このエラーが表示されます。これは正常な動作です。どうしても編集が必要になった場合は、以下の方法があります。
# 方法1: viewを終了してviで開き直す :q vi /etc/httpd/conf/httpd.conf # 方法2: view内で読み取り専用を解除する :set noreadonly :set modifiable
vi で開き直す方法1をおすすめします。「意図的にviに切り替えた」という操作が記録として残るためです。本記事のまとめ
| やりたいこと | コマンド |
|---|---|
| ファイルを読み取り専用で開く | view ファイル名 |
| vi -Rで読み取り専用で開く | vi -R ファイル名 |
| 行番号を表示する | view ファイル名 → :set number |
| 特定の行にジャンプして開く | view +行番号 ファイル名 |
| 文字列を検索する | view ファイル名 → /検索文字列 |
| 複数ファイルを順に閲覧する | view ファイル1 ファイル2 → :n |
| 読み取り専用を解除する | :set noreadonly → :set modifiable |
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